こんにちは、スローフードを愛するきょうじゅです。
前回の長濱蒸留所に引き続き、日本のクラフトウイスキーのご紹介です。
みなさま、安積(あさか)蒸留所はご存じでしょうか?
福岡県安積平野にある、東北唯一の地ウイスキーをつくる蒸留所です。
酒造としては1765年創業の「笹の川酒造」でして、およそ250年の歴史ある醸造所です。
2016年(平成28)冬、創業の地から移築された伝統的な土蔵建築の蔵を「安積蒸溜所」として始動。
安積蒸留所のウイスキーは、その味わいの深さと独自性から、世界中で愛されていますおり、2022年のワールドウイスキーアワードでは世界最高賞を受賞しています!
安積蒸留所でつくられているウイスキーには、メープルシロップを思わせる甘い香りとクリーンで優しいハーブ香が心地よく、スムースに口中に広がる厚みのあるモルトの味わいや香ばしさがあります。
また、スパイシーな味わいも感じられモルト由来の甘みとやわらかな樽感とほのかに感じるピーティーな余韻を楽しむことができます。
福島の地で250年も続く酒造、この響きだけでスローフード好き(&お酒好き)としては注目しないわけにはいきませんよね?
今回は、
・安積蒸留所ってどんな変遷でウイスキーを作るようになったの?
・どんなウィスキーを作っているの?
・スローフードはよくわからないけど、お酒は好きだから国産クラフトウイスキ―を知ってみたい
という方に、安積蒸留所のウイスキーをご紹介します!
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安積蒸留所の歴史
安積蒸留所のルーツである笹の川酒造は、福島県郡山市にある1765年(明和2年)創業という歴史ある蔵元です。
代表的な日本酒「笹の川」をはじめ、地元産米を使った日本酒造りで町起こしにも貢献しています。笹の川大吟醸は昭和62年(1987年)にモンドセレクションで金賞最高賞を受賞しており、日本酒の品質と味は世界クラスで評価されている酒造です。
ウイスキー免許を取得したのは1946年(昭和21年)、山桜酒造にはじまります。
(山桜酒造は1998年に笹の川酒造と合併)
1980年代には、国産ウイスキーが人気となるも、その後は様々な思考品の中で少しずつ下火になっていく。その間、他の国産ウイスキーメーカーも暖簾を下ろしていきます。
そんな中、笹の川酒造ではウイスキー原酒は世に出る時を静かに待っていました。
2014年(平成26)、蔵で眠っていた笹の川酒造のウイスキーは静かな眠りから目をさまし、“YAMAZAKURA”としてリリース。
2016年(平成28)冬、創業の地から移築された伝統的な土蔵建築の蔵を「安積蒸溜所」として始動して現在に至ります。
どんなウイスキーを作っているの?
蒸留開始から3年後の2019年、3年熟成のシングルモルト「YAMAZAKURA シングルモルト ASAKA THE FIRST」をリリース。
その後も様々リリースされていますが、2023年3月現在でも購入可能なウイスキーを2本ご紹介します。
&4(アンドフォー)
2023年1月にリリースされた逸品です。
安積蒸溜所原酒をキーモルトとし、世界5大産地のウイスキー原酒をブレンドしたワールドブレンデッドウイスキーです。
アルコール度数は47度。
各原酒をブレンドした後、アメリカンオークマリッジタンクという巨大な木製タンクで熟成されます。収容容量なんと1万リットル!オークの香りもプラスされ、更に深みのある味わいに仕上がっています。
メープルシロップを思わせる甘い香り、クリーンで優しいハーブ香が心地よく、スムースに口中に広がる厚みのあるモルトの味わいや香ばしさとともにスパイシーな味わいも感じられ、モルト由来の甘みとやわらかな樽感、ややスモーキーな余韻が楽しめる逸品です!
ピュアモルトウイスキー YAMAZAKURA
オーク樽5年以上熟成モルトとシェリー樽熟成モルト、ピーテッドモルトをバランスよくブレンドされています。
モルトのリッチな味わいとシェリー樽由来のやわらかい果実香、甘い滑らかな口当たりと程よいスモーキーフレーバーです!
まとめ 歴史と伝統ある酒造がつくる新しいクラフトウイスキー
250年以上の歴史ある酒造メーカーである笹の川酒造が手掛けるクラフトウイスキー蒸留所の安積蒸留所。歴史を守りつつ、2016年に新たにウイスキー事業に乗り出すチャレンジ精神は素晴らしいですね!
私はスコッチウイスキー好きではありますが、これからは日本のウイスキーを楽しんで、スローフードライフをより充実させていこうと思います!
これまで、日本のクラフトウイスキーを試してみたことがない方、ぜひ一度、試してみませんか?
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