こんにちは、スローフードを愛するきょうじゅです。
さて、「スローフード」×「お酒」でブログを書き始めると止まらなくなってきました。
前々回の「長濱蒸留所」、前回の「安積蒸留所」に続き、今回は我らが北海道の新興蒸留所である「厚岸蒸留所」をご紹介します。
「厚岸」と聞いて、思いつくものはありますでしょうか?
北海道に詳しい方、海鮮がお好きな方には「牡蠣の一大産地」として大変有名な町です。
今回は
・牡蠣の産地である厚岸からウイスキー?
・どれくらい歴史がある蒸留所なの?
・どんなウイスキーが出ているの?
という方向けに、厚岸蒸留所ウイスキーづくりのこだわりをご紹介します!
国産クラフトウイスキー人気が続いていますが、その中でも厚岸蒸留所の人気はすごいです!
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厚岸町はどこにあるの?
厚岸町は北海道の南東部に位置する、人口約9,000人の町です。
夏は30℃を超えることはめったになく、平均して冷涼です。
霧の発生が多く、幻想的な光景を目の当たりにできます。
秋から冬にかけては晴れの日が多いため、頭上には満点の星空が広がり、積雪は北海道の中では比較的少ないほうです。
ウイスキー蒸留所はいつ作られたの?
厚岸蒸留所は2016年に蒸留が開始された、新興の蒸留所です。
2013年に国内2か所の蒸溜所から原酒を買い取り、試験熟成を開始しました。
厚岸ならではのフレーバーを持ったウイスキーになることを確信したそうです。
その後、2015年に蒸留所の建設が始まり、2016年から蒸留スタート。
スコットランドのフォーサイス社(Forsyths)に設計、蒸留機器製造、試験蒸留、指導を一貫して委託して製法を習得したそうです。
厚岸蒸留所ウイスキーの特徴は?
- 厳選された原料: 厚岸蒸留所のウイスキーは、良質な北海道産大麦と清水を使用しています。大麦は、厚岸の大地と気候に合わせた品種が使用されており、清水は、蒸留所の敷地内に湧く天然水を使用しています。
- 豊かな香り:厚岸蒸留所のウイスキーは、ゆっくりと蒸留することで芳香成分をしっかりと抽出しており、フルーティーで複雑な香りが特徴です。
- シェリー樽での熟成:厚岸蒸留所のウイスキーは、スペイン産のシェリー樽で熟成させることで、独特の深みとコクを持った味わいが特徴です。
- 長期熟成: 厚岸蒸留所のウイスキーは、少量生産であり、長期間の熟成を経て出荷されます。そのため、熟成年数が長く、なめらかで芳醇な味わいが楽しめます。
おすすめのウイスキー3選を教えて!
厚岸蒸留所は「24節季シリーズ」のリリースを予定しています。第一弾は寒露
シングルモルトウイスキーとブレンデッドウイスキーを12種類ずつリリースする予定です。
今回は、既にリリースされている24節季シリーズの中からおススメの3本をご紹介します。
厚岸ブレンデッドウイスキー処暑
2021年にリリースされた、厚岸蒸溜所二十四節気シリーズの第四弾です。
ワールド・ウイスキー・アワード2022において、最高賞である「ブレンデッドウイスキー 世界最高賞受賞」を受賞した逸品です!
暦の「処暑」は、厳しい暑さが峠を越す目安。 少しずつ涼しい風が感じられるようになり、朝夕が過ごしやすくなるころです。 昔から台風が来やすい時季でもあります。
処暑は熟成年数4年の原酒をメインに使用されています。
厚岸蒸留所特有のピート感と甘味が感じられるブレンデッドウイスキーです。
処暑は、良質の北海道産大麦と清水を使用し、蒸留所でしっかりと蒸留した後、スペイン産のシェリー樽で長期間熟成させます。そのため、フルーティーで芳香な香りがあります。
若干のスモーキーさがありますが、スモーキーな味わいが強く出るわけではありません。
芳香な香りと深みのある味わいが特徴の、まろやかで滑らかな口当たりのブレンデッドウイスキーです。
厚岸シングルモルトジャパニーズウイスキー芒種
2021年5月にリリースされた、厚岸蒸溜所二十四節気シリーズの第三弾です。
「芒種」は商品名に「ジャパニーズウイスキー」との表記が入っています。
これは、2021年4月1日に施行された日本洋酒酒造組合による「ジャパニーズウイスキーに関する自主基準」に基づいて作られたことを示しています。
暦の「芒種」は、「稲・麦など芒(のぎ)をもつ穀物の種をまく時期」とされていて、毎年6月6日頃を指します。
芒種は「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ 2022」で金賞を受賞した逸品です!
良質の北海道産大麦と清水を使用し、蒸留所でゆっくりと蒸留した後、シェリー樽やバーボン樽で熟成させます。そのため、フルーティーで芳香な香りがあります。
熟成年数が長いため、まろやかで滑らかな味わいがあり、飲み終わった後も長い余韻が残ります。
厚岸ブレンデッドウイスキー大暑
2022年8月にリリースされた、厚岸蒸溜所二十四節気シリーズの第八弾です。
キーモルトはオール北海道産のミズナラです。
暦の「大暑(たいしょ)」は、二十四節気の12番目の節気。 「夏の暑さが本格的になる頃」という意味です。
大暑は、良質の北海道産大麦と清水を使用し、蒸留所でしっかりと蒸留した後、アメリカ産のバーボン樽で長期間熟成させます。そのため、バニラや蜜のような甘い香りが立ち、フルーティーで芳香な香りがあります。
味わいは、バニラやキャラメルの風味が感じられ、アメリカンオークの樽での熟成によって、しっかりとした味わいが特徴です。また、ほのかなスモーキーさも感じられます。
大暑は、芳香な香りとしっかりとした味わいが特徴の、まろやかでスムーズな口当たりのブレンデッドウイスキーです。
さいごに
国産クラフトウイスキーの人気が継続する中で、北海道の冷涼な気候で熟成される厚岸蒸留所のウイスキー。人気上昇共に価格もうなぎ上りですが、本数が限定されていますので、機を逃さずに、美味しいウイスキーでスローフードライフを満喫してはいかがでしょうか?
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