こんにちは。
スローフード学び中のきょうじゅです。
この記事では、
スローフードって話題になっているけど、
・そもそもいつ?
・どこの国で始まった動きなの?
と疑問を持っている方に読んで頂きたい記事です。
また、
・日本でスローフードが意識され始めたのはいつ頃なの?
という疑問にもお答えしたいと思います。
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そもそもスローフードとは?
日本スローフード協会では、スローフードは
私たちの食とそれを取り巻くシステムをより良いものにするための世界的な草の根運動
と紹介されています。
普段、何気なく食事をしていると、「食をより良く」と言われると、ちょっと多めのお金を払う高級食材や外食をイメージすることが多くないでしょうか?
さらに、「食を取り巻くシステム」と言われると「??」とイメージが湧きにくくないでしょうか?
「より良い」はもちろん人によって意味が違いますが、私は
・より幸せな食事の時間を過ごすこと
・自分が頂く食材について興味をもち、生産者を応援すること
という意味合いで考えていきたいと思います。
マクドナルドやピザチェーン店のような、早くて安くて手軽な「ファストフード」と対極をなす位置付けにとらえられがちですが、世界的なチェーン店であっても食材へのこだわりや生産者を大切にしているのであれば、スローフードの一役と言っても良いのかなと思います。
スローフードは80年代のイタリアで始まった
スローフードの起源はイタリアです。
1986年、ローマでマクドナルドが出店したことがきっかけです。
イタリアの食文化、地域の味を守ろうとする動きからはじまったといわれている市民運動です。
昔からイタリアでは、各家庭でお母さんが作ってくれる料理をとても大切にする食文化でした。
そんな環境に、ファストフードの代名詞であるマクドナルドが初進出しようとしました。
いつでも同じ、安さが一番、大量生産、スピードなどがイタリアの食文化へ及ぼす影響に危機感が高まったと言われています。
この結果、ファストフードに対抗する意味合いで「スローフード」という概念が生まれ、社会的な運動として広まりました。
その後、1986年に北イタリアのブラという田舎町で「スローフード協会」が設立されました。
1990年代にイタリア全土へ、そして世界に広がっていき、現在に至っています。
日本でスローフードが意識され始めたのは2000年頃
2000年に刊行された島村菜津さんの著書『スローフードな人生』の出版を契機に、日本でも認知されるようになったようです。
島村さんは毎年数か月をイタリア各地で過ごし、紀行・美術・映画などの記事を寄稿している方です。この本は4年間にわたる取材を元にした、日本人向けのイタリアスローフードの紹介本です。
その後、2016年10月には「一般社団法人 日本スローフード協会」が設立されました。
日本各地に草の根活動をする支部を持ち、団体の国際化・活性化を、産官学民連携しながら活動が行われています。
島村さんの著書は以下のページで詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
ちなみに、、マクドナルドが日本に進出したのは1971年です。
イタリア進出よりも15年も早いのです。
一号店の出店場所は銀座三越。
藤田 田さんが「日本1号店は、日本の流行が生まれる中心地・銀座に出店する」
という大胆なアイディアから生まれたそうです。
スローフードのいま
日本では、日本スローフード協会の分科会が日本各地で活動されています。
また、地元食材が販売されている道の駅や漁港の直売所などの存在も、スローフードを支える大事な拠点の一環とも言えると思います。
↑北海道の道の駅。行者にんにくは春の北海道の風物詩です。
私が子どもの頃は、近くの山まで行者ニンニクを採りに行き、海での釣りを楽しんでいました。
こんな活動もスローフードの一環だったのだなと思います。
まとめ
・スローフード発祥はイタリア
・日本では2000年頃から認知され始めて今に至る
・道の駅や直売所など、身近にも地元食材を手にする機会がある
普段、忙しい毎日を送っている社会人も、週末くらいはスピードを落とし、自分が食べているものがどこの食材なのかを調べてみたり、地元食材を購入するところからスローフードを始めてみませんか?
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